第1章

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A『You'd think that people would have had enought of silly love songs.』 離れて住む可愛い妹から呼び出しを食らい、いつもの場所に向かうと、 澄んだ歌声が聞こえてくる。 何も言わずに近づくと、気配を感じたのだろう、 くるりと振り返り、 A『How can I tell you about my loved one? 』 俺の目を見てそのフレーズを口ずさんだ。 座っている彼女をふわりと包み込むように抱きしめる。 B「元気、してたか?」 A『うん、お兄ちゃんも元気そうでよかった』 すり寄ってくる彼女がとてつもなく愛しい。 A『抜け出してきたからもう帰らなきゃいけないの。 だから、コレ。本命だから』 俺の頬にキスを落として走り去る彼女に俺の声がもう届かなくても。 言わせてくれ、俺はお前を B「愛してる」
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