まえがき

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まえがき

 餅は餅屋は本当だった。  アウシュビッツなどの強制収容所で飢餓と病気、暴力などにさらされながらも生き延びた精神科医のヴィクトール・フランクル。  中学生の時にいじめにあい、割腹自殺未遂。その後もいじめにあって非行に走り、極妻を経て弁護士になった大平光代。  七歳で母を亡くすと共に失明し、十五歳で回復するも今度は父が亡くなり、孤独な労働者をしながら独学を続けた哲学者のエリック・ホッファー。  生きる意味を知るために、壮絶な過去を持つ先人の言うことに耳を傾けた。  私は小学3年生の時からいじめ、体罰、家庭内暴力にさらされ、吃音と対人恐怖症になり、登校拒否と自殺未遂を経験。中学生になっても学校でいじめと暴行を受け登校拒否。高校の時には集団暴行まで受けた。アルバイト労働者になってからも集団暴行で受けたケガの痛みと吃音によるいじめに苦しみ、ブラック企業に奴隷のように扱われる毎日を送った。数年後、気が付くと鬱病と離人症になり、未来を悲観し飢餓自殺未遂をした。  そんな私の人生に光明を見出すことができたのは、壮絶な体験を生きぬいた人が発するメッセージだけだった。  ところで、現在の日本には生きる問題が解けずに悩んでいる人が溢れているという。  警察が把握した2014年の日本の自殺者はおよそ2万5千人と発表。なんとそのうち、   小学生は18人。   中学生は99人。   高校生は213人。   大学生は433人。   専修学校生等は111人。  に上るという。  さらに、15際から39際までの死因のトップは自殺で、15歳から34歳の世代で死因がトップというのは先進七カ国では日本だけだという。  まさか、バブル景気の後にバブル自殺が来るとは誰が予想したか。  これから、ヴィクトール・フランクル『夜と霧』『それでも人生にイエスという』大平光代『だから、あなたも生きぬいて』『今日を生きる』エリック・ホッファー『波止場日記』『自伝』をテキストに、自身の半生を踏まえながら立ち直った方法や生きる意味を書いていきたいと思います。
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