『ネコ』

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「新入り?」 俺はハヤトに聞き返した。 「あぁ、何て言うのかなー。なんかこうお姫様みたいなキラキラした格好してたぞ」 俺はハヤトと一緒に入口へと向かった。 ハヤトの言ったとおり入口にはヒラヒラのスカートの女の子がいた。 …上流階級の娘だろう。 「見慣れない顔だな。街の人間か?」 俺は女の子に近付きながら聞いた。 「あのビルから来たの」 女の子はモジモジしながらしゃべった。 「ビル?政府関係者だな?」 「うん。お父さんが政府の人間なの。もうあそこは息苦しくって。だからお願い。私も仲間に入れて。」 「ネコ。どうすんだ?」 ハヤトは久しぶりの女の子に…バァーヤは…。 久しぶりの女の子に目をキラキラさせた。 「帰んな。ここはあんたのような人間が来る所じゃない」 ハヤトはがっかりした。 「何でだよ、ネコ?別にいいじゃん!仲間に入れようよ!」 「政府関係者だぞ?スパイだったらどうする?」 「そっかぁ…。」 ハヤトは仕方なく納得した。
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