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街はジャンクストリートとは違って賑やかだった。 家族連れがクリスマスの準備でもしてるのだろうか。 サンタクロースは誰にも平等には訪れない。 少なくともジャンクストリートにはね。 さすがに街には燃える物はないだろう。 頭の悪い俺でもわかった。 公園だな。 公園に向かう。 途中、うるさい車に遭遇した。 「市民の皆様、私は皆様に安全で豊かな暮らしを約束します。まずはジャンクストリートと呼ばれるスラム街をなくし、キレイな街作りから…」 選挙カーだ。 もうすぐ市長選挙があるみたいだ。 それにしても勝手な話だ。 街の人達は俺達を汚い存在としか思わない。 俺達だって生きている。 明日も生きれると信じて必死に生きている。 よく見ると選挙カーに乗っているのは熊ジィだ。 あいつが市長になったら俺達は終わりだな。。。 もうすぐ公園だ。
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