4人が本棚に入れています
本棚に追加
「何だその目は?俺が市長になったらおまえらみたいなクズはみんな消し去るのに。まぁいい、じゃあな!」
熊ジイはでかい体をゆさゆささせて帰っていった。
「さぁ、俺達も帰ろう。今夜は雨が降りそうだ。みんな風邪引かないように。」
俺はみんなを家へと帰した。
まぁ、家と呼べる立派な建物なんかないけど。
熊ジイ…いつか手を打たなければジャンクストリートは全滅するな。
「ネコ。私達はいつまで政府に怯えながら生活しなければいけないのかねぇ?」
…バァーヤだ。
ジャンクストリートの最年長の住人。
ネコがジャンクストリートに来てからずっと面倒を見てくれてる。
ネコのおばあちゃんのような存在だ。
俺は震えるバァーヤの手を握った。
「バァーヤ、大丈夫。バァーヤは俺が守るから。」
バァーヤはニッコリと微笑むと、俺の言葉に安心したのか家へと帰った。
最初のコメントを投稿しよう!