1章 ツンデレ

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そして、美術室に到着した。美術部なのだけど、あんまり特に活動していない。つまり、名前だけ借りてるのような感じの部活である。と言っても部員もそんな少ないわけではない。妹の春もこの部活の一員である。ちなみに私たち3人は、よくここで雑談をしている。 「お姉ちゃんー、今日学校で何があったの?」 春が聞いてきた。 だけど、由衣と昼休みのふえ鬼の時キスしたことが印象に残りすぎて、他のことが全然思いつかなかった。 「ええと、まあ、いろいろ」 「お姉ちゃん、秘密なんてずるいよ」 「たまには、いいでしょ、秘密が一つぐらいあっても」 「お姉ちゃんがそおゆうのなら、別にいいけど」 話していると、由衣が話してきた。 「ねぇ、ええと、春ちゃん、萌ちゃん、今週の土曜に何所かに一緒にいってくれない?」 「うん、いいよ、付き合うよ」 すると何か間違った意味でとったらしく、 「えっ、あっ、付き合うって、、、そ、そ、、、」 「由衣先輩、その付き合うじゃないと思うんですが、、、」 「あっ、そ、そ、そうだよね、わ、私何を考えて、、、」 春が何か不審そうな目で由衣を見ていた。 「春は、行く?行かない?」 「うん、お姉ちゃんが行くのなら行く!」 「うん、じゃあ、決定だね由衣、今週末は出かけようー」 そして、次にどこに行くかという話になった。どこがいいだろうと思っていたら、春が言った。 「お姉ちゃん、お化け屋敷行かない?」 そう、春がいうと横で由衣がブルブル震えていた。そして、少し震えた声で、由衣が話し出した。 「だ、だめ、春ちゃん、お化け屋敷は、む、無理だよー、、」 だけど、春がそれでも行きたくて駄々をこねる。 「えー、行きたいよー」 それに対して、由衣は本気拒否をしていた。 「ぜーったい、ぜーったいにダメ、お願いだからダメ」 「春、由衣困らしたらダメでしょ、間をとって、ショッピングモールでいんじゃない?」 すると、春も、由衣も、すぐに承認した。 「お姉ちゃんが行きたいのなら」 「萌ちゃんが行きたいなら」 そういうことで、ショッピングモールに今週末に行くことになった。
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