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2章 ショッピングモールは、波瀾の始まり
そして、週末になって、ショッピングモールに行く日になった。待合場所を決めていなかったので、春と一緒に手を繋いで、由衣の家まで行くことになった。
「お、お姉ちゃん、こ、この頃私のこと好き?、べ別にそんなこと気になってないけど」
もう、春は、可愛いーと思った。この質問は、たまに私にしてくるのである。少し照れながら言っているのが本当に可愛いい。
「本当に大大大大好きだよ春のこと」
「そ、それなら、いいのだけどって、全然良くない」
「うん?良くないってどういうことかな?私のこと嫌いなのかな?じゃあ、手繋ぐのやめよっかなー?」
毎回のようにこんなことを言うと、手をぎゅっと握り返してくる。そして、少し泣きべそをかいた感じで
「無理、お姉ちゃんのこと好きだから、手離さないもん」
素直に答えてきた。素直な言葉を聞くと本当に嬉しい。
「そういえば、この頃、私、、、、、お姉ちゃん少ない気が、、、、」
「何が少ないの?」
「お姉ちゃん、、、、」
「私が少ないって何?もしかして、胸?そ、そんな~」
「違うよ、お姉ちゃんは、むしろ大きいよ、、、、えっと、、少ないのは、お姉ちゃんの、、、、き、、、キス、、、」
「そ、そうかなー?」
そういえば、春とキスをこの頃していない。と言っても、春の代わりに由衣とたくさんしているわけでもないのだけど。
「じゃあ、明日、やろっ、私に春を頂戴っ」
「えっ、あっ、、、、べ別にしたくないけど、、、いい、よ」
とそんなことをしゃべっている間に由衣の家の前に着いた。そして、インターホンを鳴らした。来客ですわ。えっ、何このインターホンの音!?ではなくて、由衣の親の声だった。改めて見ると、由衣の家は豪邸だった。多分、由衣は、お嬢様と呼ばれてそうな感じである。そう考えていると、由衣が玄関を開けて、出てきた。
「お、お待たせー萌ちゃん、春ちゃん」
「ゆ、由衣ちゃん?、、」
由衣は、とても綺麗で清楚な服を着ていた。本当に似合っていて、一瞬時間が止まったように感じた。
「?萌ちゃん、早く行かないの?」
「う、うん、そうだね、早く行こう」
そして、てくてく歩いて、駅に着いた。そして、電車に乗ってショッピングモールに行くのだ。
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