第四章

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夜明けに目が覚める ベッドから起き上がるとシオも動いた。 目が覚めたみたいだ 「おはよ」 「ああ 準備が出来たら言ってくれ」 顔を洗い動きやすい服に着替える 「出来たよ」 「じゃ、あの丘に行くか」 いつも通りシオに乗り丘へ向かった 丘へ着くとシオは人型になる シオが今 持っているのは一本の剣だ 「生徒同士で戦うこともあるのだろう? 剣を扱う生徒は多いと思ってな」 なるほど… 月華槍を出す 「来い」 シオに向かって跳び出した 彼の教え方は至って簡単だ。 まず、私に攻めさせる そして私にスキのある所すべてに蹴りや武器を使って身体に覚えさせるのだ いつもは一本だった槍。 槍(蒼)炎は右手のみで使っていたから、左手に槍が増えたことを踏まえるとメリットの方が大きいかもしれない シオに左から突きを放ち、すぐ身体を捻って右手の槍を横に振り斬る が、最初の突きは躱され次の斬りは剣で止められた まずいと思って距離を取ろうとするが遅かった。 そのまま蹴りを入れられ吹っ飛ぶ いたた…… 「うーん 左手に意識が行き過ぎてて反応が遅くなってるね」 「そうだな。2つ一気に使おうとするからそうなる 今日 もしかしたらそれを使うのだろう?」 シオの言葉に頷く 「なら今からその右手の白いのは置いておけ 左手の黒いのだけを使って来い。 右手に持ち替えるなよ?」 「わかった」 月影槍の白を木に立てかける 左手の黒を構えた またシオに向かって突っ込み避けるのが困難な腹に突きを放つ シオはそれを剣を振り槍に当てることで軌道をずらした 避けられるのは分かっている ならば…… 腰を落とし低い体制のまま足祓いを仕掛ける 転びこそしないものの体制を崩したシオ そのまま飛び上がり斬り掛かった ガギンッ 金属音が響き止められてしまう すぐさま右から回し蹴りがきた。 身体を捻って躱し 一度距離を取る
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