ダンジョンコア

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翌日、かどうかはわからないがアキラが目覚めるとスライムが五匹、目の前にいた。 四匹はアキラもよく知るただのスライムだが、一匹だけ透明度が高くほんの少し青く見える。 それに比べると他のスライムはより青く濁っているように思えた。 『なるほど、唯一のアクアスライムである彼がここのリーダーだったようですね。あなたに話があるようですよ。』 「なんかもう色々聞きたいんだけど後回しにするよ。で、なに?」 「ピーピーピー!ピーピーピー!ピーピーピーピーピーピーピ!」 「なに言ってるかわからないから」 「ぴゅーぃ・・・」 「なにこれかわいい」 しょんぼりとして縮こまるアクアスライムに思わず萌えているが、このままでは話が進まないとコアが通訳をした 『魔王ルシフェル様討伐の件、同族より聞き及んでいます。もちろん人間達の様子もです。死んだとされる不死の勇者たるあなた、そして魔王様のご子息様が我々の前に現れたのもなにかの縁。トップのあなたに自分の名をつけて頂きたく存じます。つきましては我が群共々あなたをマスターと認め、全身全霊をかけて仕えさせて頂く所存です。』 「待って!三三七拍子の鳴き声にそこまで意味込められていたの!?」 流石に我慢ならなかったのか、驚きを込めて叫んでいたアキラだった。
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