第1章

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「最悪や、この世の終わりや……」 バイト中にウンコ漏らしてしもた。 前日に大量の酒をたっぷり飲んでしもて いかんせんお腹が緩くなってしもてた。 バイト中に、何度かオナラが出て来よったけども なんとか音がで~へんようにスカッ屁に成功しとったんや。 しかし、ウンコ漏らしても~た時も、てっきりオナラやと 思ってたのに、まさか下痢気味のウンコとおもわなんだ。 ゆっくりスカして出そうとおもたのに なんと、明らかに具が出てきてしもて、パンツに付いてしもた。 しゃーないから、店長にトイレに行きますって言って 従業員用のトイレに駆け込んだんやけども 確認したら、やっぱりしっかり液体状のウンコが パンツに付着しとるやないかい……。 ついてしもたウンコは、もうどうしようもないさかい 俺は、パンツだけ脱いで、トイレットペーパーで パンツをぐるぐる巻きにして、包んだ。 んで、お尻をしっかり拭いて、ノーパンのままズボンをはいて ウンコが付いたパンツは従業員用のロッカーに隠して 何食わぬ顔で仕事に戻った。 しかし、ノーパンでズボンの状態やから チンチンが直接硬めのジーンズにこすれて結構痛くなる。 もう最悪である。この状態のまま 5時間も働いたのだから、つらかった……。 しかも、オナラともウンコとも見分けのつかない催し感が 次から次に襲ってきたが、万が一また液状ウンコだったら 今度はズボンまでウンコまみれになるから ずっと我慢し続けた。 そして、やっと仕事を終えて、速攻トイレに駆け込んで 放出すると、やはり液状の下痢ウンコがたっぷり出た。 俺は、帰りに自分のカバンに、ウンコまみれの パンツを入れて、家まで持って帰るハメになった。 漏らした事は家族にも内緒だから、 洗面所で、一生懸命パンツを洗った。 大人になってウンコを漏らす事ほどミジメになる思いはない。 それが仕事中なのだから、余計である。 あれは、ほんとに最悪で、この世の終わりだと思ったのだった。
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