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その夜、男は店に来た…
『いらっしゃい!よぉ来れたね~…はよ座りぃ…今日は高いよぉ』
なんて、意地悪を言ってみると、冗談と解ってる男は冗談で返す
『十万あったら足りる?』
私は
『全然足りん!』
なんて言うと店の女の子達もドッとわいた。
二人に何かあったと察知した女の子が男から話を聞いたらしく…
『ママぁ!スッゴいですねぇ~…ウチじゃったら半狂乱になるぅ!』なんて近づいてくる。
『ああ…聞いたん?』
『何で…そんなに広いんですか?』
『あまりに浮気されすぎて麻痺しとるんやろぉ』
冗談でかえしたが、
最終的に男は
『他で遊んでも俺には、コイツしか居らんと思っちょるし…やっぱコイツが一番じゃし…』
機嫌取りか何か解らんが
他の客人は居なかったが店の女の子達の前で言う男…少し照れたのも在ったけど、『お前…そりゃぁ長渕の曲(俺らの家まで)そのまんまやん!』なんて言いながら、その曲をカラオケで流し歌わせながら
『もっと上手く歌えぇ』なんて冗談…
女の子達が、ママは?なんて途中で聞いてきた。
この時は、やはり自分にもコイツしか居らんと思ってたし…この男は、うちやないと操れんって確信していた。
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