第1章

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その夜、男は店に来た… 『いらっしゃい!よぉ来れたね~…はよ座りぃ…今日は高いよぉ』 なんて、意地悪を言ってみると、冗談と解ってる男は冗談で返す 『十万あったら足りる?』 私は 『全然足りん!』 なんて言うと店の女の子達もドッとわいた。 二人に何かあったと察知した女の子が男から話を聞いたらしく… 『ママぁ!スッゴいですねぇ~…ウチじゃったら半狂乱になるぅ!』なんて近づいてくる。 『ああ…聞いたん?』 『何で…そんなに広いんですか?』 『あまりに浮気されすぎて麻痺しとるんやろぉ』 冗談でかえしたが、 最終的に男は 『他で遊んでも俺には、コイツしか居らんと思っちょるし…やっぱコイツが一番じゃし…』 機嫌取りか何か解らんが 他の客人は居なかったが店の女の子達の前で言う男…少し照れたのも在ったけど、『お前…そりゃぁ長渕の曲(俺らの家まで)そのまんまやん!』なんて言いながら、その曲をカラオケで流し歌わせながら 『もっと上手く歌えぇ』なんて冗談… 女の子達が、ママは?なんて途中で聞いてきた。 この時は、やはり自分にもコイツしか居らんと思ってたし…この男は、うちやないと操れんって確信していた。  
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