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「はぁ…ふぅ…っ…」
「あっ…あぁ…んっ…う、あぁ!」
暗い室内で重なり合う2つの影。
上に乗る1つは大柄でデップリとした大柄な体格の大人の男。服は1枚も身に着けていないが、ゴテゴテと身体を飾る宝石類はキラキラとわずかな明かりを反射している。組み敷かれている下の1人それほりはるかに小柄ではあるが、同じく男だった。
大人と同じく、服は1枚も身にまとっていない。ただ、その首には金属製の首輪がはめられていて、宝石の反射を受けて鈍い光を纏っていた。
バチンバチンと激しく肌がぶつかる音とベッドがきしむ音、そして喘ぎ声だけが空間を支配する。
音の間隔が短くなり、そして今一度力強く打ち付けられたその瞬間に、ベッドにあおむけになる身体のその奥深くに熱く弾ける欲を注ぎ込んだ。
「…あぁっ!」
「はぁ…はぁ…」
絶頂を迎えた大人の精を受け入れ、今までの余韻にひかれるようにビクンビクンと痙攣する玉のようにきれいな身体に手を這わせ、いやらしい笑みを浮かべる男。その笑みを見上げる潤んだ瞳は熱を持ち、零れ落ちるほどの涙をためていた。
が。
その心の中はブリザードが吹き荒れていた。
「(早いな。早漏め。もう年か?)…」
肩を激しく上下させて乱れた呼吸を繰り返しながらも、無言で大人を見上げていれば、近くのテーブルから1本、栄養ドリンクのような瓶を手に取りいっきにあおる。そして再び粘着質な水音を響かせピストン運動が始まった。
第2ラウンドか。
さすがは大人、体格もいいし、やはり体力がある。内心舌打ちするもそんな様子はみじんも見せず、嬉しそうに微笑めばその顔に息がかかるほど近づいてきて唇を合わせる。
「ん…ふぅ…」
「チュッ…」
何度も重なるキスの音。舌を吸い出す勢いで貪られながら、とりあえず空気を取り入れなければと僅かに離れる瞬間に口を大きく開けて空気を吸い込む。
そして再び繰り返される夜の時間。
結局男の体力はすさまじく、その後5回も欲を体内で受け入れることとなった。
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