序章 目覚め
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最悪まだ間に合う時間だ。 時計を見れば寝過ごしたことは寝過ごしてるのだが、まだ挽回のきく時間だった。 「あ~でもヤバイんじゃないですかね」 一人自問自答する。 本当に最悪はタクシーでいくということも考えられるが、金もかかるし、通勤時間に被るためあまり現実的ではないだろう。 とりあえず飛び起きて布団を畳む。 沖田卓[オキタスグル]は地方の大学に通う大学三年生だ。
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