第一章 関わりたくない

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「はっ、はっ」 息が切れかけていたため、少しスピードを落としたときの事だった。 バチィ……バチィ…… 「……はっ……なんだ?」 いつも使う近道の路地。 漏電でもしているかのような電流の音と陽炎のように空間が歪んでいく。 「……これ、大丈夫か?」 一瞬ためらう。 しかし間に合うにはこの路地を通った方が確実なのだ。 意味不明なこの現象を警戒して単位を捨て安全を取るか、多少の危険を覚悟で単位を取りに行くかの二者択一。
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