第1章

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授業の終わりに先生が話始めた。 「皆さんありがとうございました。作文からみんなお母さんが好きなんだなってとても伝わってきました。でも仕事とかでたまにしか遊んで貰えないって人、いたよね。それは寂しいかもしれないけれど君たちの為に働いてお金を稼いでいます。そんなお母さんにこれからも優しくしてあげてくださいね。」 はーいと声を揃えて返事をし、この授業は終わった。 いつも通り1人で帰り家には冷めた夕ご飯と置き手紙。 僕のためにいつも働いている、か。 朝早く、一日中夜遅くまで。 お母さんは僕のことどう思っているんだろう? 邪魔なのかな。 きっとそうだよね。 だって僕がいなかったらこんなに大変な思いをして働くことないんだもの。 この日僕は用意された夕飯には手を付けず、すぐにベッドに入り込んだ。 「僕なんか、消えちゃえばいいのに。」 そうしたらお母さんは楽になる。 「消えちゃえ消えちゃえ消えちゃえ。」 目を瞑り何度も何度も呟いた。 いつの間にか僕は深い眠りについていた。
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