第1章

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次の日もお母さんはいなかった。 リビングのご飯は新しいものに変わっている。 置き手紙も、もう存在を確認するだけで読むことは無くなった。 少しお腹が空いたので食べた。 準備を終えて学校へ向かった。 時間になると出欠確認が始まった。 「南さん、八田さんーー。以上ですね。今日も欠席者なしです。おはようございます。」 ・・・あれ? 僕の名前が呼ばれてない。 「あの、僕名前呼ばれてないんですけど。」 「じゃあ次の授業の準備を始めてください。」 え?聞こえてない? 「・・・ちょっと待って!先生!」 どんなに叫んでもダメだった。 クラスメイトにも話しかけて見た。 「八田さん、僕ここにいるよね?」 目の前で言ったのだが気づかれることはなかった。 どうして・・・。 トイレに向かい鏡を確認した。 すると・・・。 「なっ!何も映ってない?」 自分の顔が見えない。 顔だけじゃなく着ている服も全て見えなくなっている。 もしかして昨日消えちゃえって願ったから? 出欠確認で気付かれなかったから存在が消えてる?
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