―君の笑顔―

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先生「憂さんはもう…助からないのです」 先生の口から発した言葉は俺を悲しみの世界へと引きずり落とした… 仁「…嘘だろ…?」 信じたくない… 信じたくねぇよ 嘘だって言ってくれ…憂を返してくれ… 先生「嘘ではありません。憂さんは限界になるまでここに来なかった。だから病状は悪化して治療することができなくなるまでになってしまったのです」 ダン!! 仁「ふざけんな!」 手に力が入り、部屋の壁を思いっきり殴った。 先生「仁さん!落ち着いて下さい!」 仁「憂を助けてくれよ!憂を俺に返してくれ…」 しゃがみ込む俺の両肩を先生は強く掴んだ。 先生「あなたがそんなんでどうするんですか!支えてあげなさい。憂さんを…。何をしてあげれますか?考えて下さい。憂さんを愛してあげて下さい」 仁「…先生?」 床が濡れていた。 顔を上げると先生は泣いていて、憂を助けることができない悔しさと悲しみが痛いほど伝わってきた… 先生「憂さんはXOX号室にいます…」 先生は俺の背中を押して奥の方へと歩いて行った。
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