青少年(笑)達とお嬢様方

2/14
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
全てを照らす太陽、雲ひとつない青空、そし時折吹く暖かい風。 少し見る場所を変えてみればあちこちに綺麗な花を咲かせた桜の木がある。 春真っ只中の4月中旬、それは俺の1番好きな季節だ。 暖かい風を体に浴びつつ俺は持っていたタオルで顔の汗を拭った。 申し遅れた、俺の名前は黒崎純平。 今巷で噂となっている新設校、神崎学園に通うピチピチの高校2年生だ。 身長は181センチ、体重は73キロ、4月29日生まれのO型だ。 趣味はサッカーに音楽を聴くこと、そして自分で言うのもアレだが、高2にしてサッカー部のエースストライカーを担っているスポーツマンだ。 今は朝練が終わって少し体を休めていたところなんだよね。 あぁ、体を動かすとやはり暑くなってくるなぁ…、シャワーでも浴びるか。 汗を拭ったタオルを肩にかけ、俺は運動場に設置されたシャワールームへと向かった。 俺が通うこの神崎学園は数年前に普通校であった倉崎高校と、お嬢様だらけの花園、神原学園が合併して出来た所だ。 大金持ちの親御さん達の投資のおかげでこの学園の設備は…いや、この近辺の設備はとてつもねぇことになっている。 学園一帯の区域は全て神崎学園の敷地、コンビニやスーパーは勿論、ショッピングモールなど1つの街と言っても過言でもないくらないの規模だ。 というかこの学園の凄さを語ると長くなるからもう後は本編を見てくれ。 更衣室に入った俺は着ていた服を脱ぎ、パンツ一丁でシャワールームに入る。 壁にあるパネルで水温を設定し、ボタンを押せば熱すぎず冷たすぎない程よい温度の水が流れて出てくる。 全く…体を動かした後のシャワーは最高だぜ! 添え付けのシャンプーで頭を洗い、ボディーソープで体を洗う。 5分程で至福のシャワータイムはしゅーりょー! 朝はシャワーで手早く、夜は湯船でゆったり…これが俺の風呂だ。 なんて、自分の風呂の流儀を語っても虚しいわな…着替えよう。 タオルで体を綺麗に拭き、ロッカーに置いてあった学校指定の制服に着替え、鏡を見ながら軽く髪を整えて準備完了。 「さ~~て、今日はどんな1日になるかな?」 様々な思いを胸に抱き、俺は青春が待つ教室へと足を運んだ。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!