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お腹がすいた………。
何か食べたい………。
揚げ物もいいけど、甘いものが沢山食べたい………!
甘いもの!甘いもの!甘いもの!!!
フラフラと学校の廊下を歩く美由紀の鼻腔を甘い香りがくすぐった。
長い間、食べ物を拒否し続けた体は匂いに敏感で、美由紀はフラフラとその甘い香りがする場所へと歩いた。
甘い香り!何の匂いだろう?ショートケーキかな?チョコレート?それともキャンディー?
あぁ、もうダメ………!
食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい!!!
もう、我慢できない………!!!
美由紀は、甘い香りがする物体にかぶりついた。
甘い甘いそれは、美由紀の腹と心をどんどん満たしていって美由紀は幸せな気持ちでいっぱいだった。
「きゃああああああ!真城君!!!」
「誰か先生呼べ!真城が食われてる!!!」
甘い香りの正体………。
それは、ケーキでもなくチョコレートでもなく美由紀が片想いをしていた真城佑樹だった。
身体のあちこちを食いちぎられて絶命している大好きな先輩の上で、血で真っ赤に染まった美由紀はやせ細り骨が浮き出た顔に笑みを浮かべた。
「先輩………ごちそうさま」
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