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人の心には闇がある。
それは、例えどんな聖人君子であろうとも必ず小さな闇がある。
小さな闇は、どんどん大きくなってやがて人そのものを埋め尽くしてしまう。
そうして、闇はやがて怪談となり語り継がれていくのだ………。
そんな闇から生まれた怪談一つ一つが、もしも貴方の下に手紙として届けられたらどうする?
宛先人は分かりません。
その手紙は真っ黒な封筒に包まれて届くのですから。
手紙の内容は怪談話が一話………たったそれだけなのです。
けれど、たかが怪談話と侮ってはなりません。
何故かって?
それは読んでのお楽しみ………。
さあ、どうか封を切ってください。
さあ、今日の幽便はどんな話かな………?
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