透ける心に俺は戸惑う!?

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『山城君話しかけたいけど大丈夫かな?』 タケシと話してると誰かが俺を探している声が聞こえてきた。 「!?」 誰なのか俺はキョロキョロとあたりを見渡す。 「どうした?」 『悪いもんでもみたか?』 タケシが不思議そうに俺を見ている。 いや、別に悪いものは見てないし……。 「誰か俺に話しかけたそうにしている」 誰だ? でも間違いなく女の声だ。 「聞こえたのか?」 『聞き分けれるって凄いな』 一緒にキョロキョロするタケシ。 「あぁ。 誰だ……」 誰かわからないのも気持ち悪いものだ。 『真島が見てるぞ?』 心の声でタケシが言う。 「あ……」 振り返った瞬間真島と目が合う。 「あ、えと……」 『ど、ど、どうしよう……』 目があって戸惑う真島。 「真島、ちょっといいか?」 こう言うときは俺から話しかけた方がいいのだろう。 「山城君! 直をどうするの?」 『でた! 山城 雅樹! 要注意人物!』 真島の取り巻き、牛島 麗子(うしじま れいこ)! 一々突っかかってくる牛島はどうも苦手だ。 「とって食ったりしないし」 あー。 まさかの壁。 牛島がいたんじゃまともな話できやしないよ。 「話ならここでしなさいよ」
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