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「昔、いじめられてるの助けて介抱したことがある」
ネネを見ながら俺は言う。
「それをこの猫ちゃん覚えてるのね。
頭いい子ね」
真島は優しくネネの頭を撫でる。
まんざらでもないのかネネは嬉しそうにゴロゴロと喉を鳴らしながら目を細める。
「かなり頭いいと思うよ」
自称・魔女の遣いだしな
「ふふふ……」
真島がネネのように目を細めて笑った。
「何で笑うんだよ」
真島の謎の笑いに俺は戸惑う。
「やっぱり山城君は優しい人ね」
『最高にね』
まるで自分の事の用に真島は言う。
「そ、そんな事……」
「そんな事あるよ。
あたし、山城君のこと好きだもん」
『あ、勢いで言ってしまった……』
俺が否定しようとした瞬間言葉を遮って真島は少し大きい声を出した。
「いきなりそう言われても……」
突然の真島からの告白。
嬉しい反面、どう反応していいのか……。
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