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「……?
俺もう帰るわ。
世話になったな」
何かが変だ。
俺の中で何が起こった?
俺が変なのか?
それとも真島が変なのか?
いやいや。
真島は面と向かって言うタイプではない。
やっぱ、俺がおかしいのか……。
「あ、うん。
気を付けてね」
『きっと明日には治るよね』
家から去る俺を真島は心配そうに見送った。
真島は俺を心配してくれていた。
真島のピュアさに俺は不覚にもキュンとしてしまった。
***
「んー……」
家に帰りつくなり俺は自室にこもり机に突っ伏す。
マジで何が何だかさっぱりだ。
一日を振り返ってみよう。
朝、いつものように起きて道中他校の奴が絡んできて……軽くあしらってガッコへ行った。
それから……。
ダチとテキトーに話ながら(一部、スケベな話も含む)いつもと変わらない日常を送って放課後、生活指導のセンセーに呼び出されて朝の件が何故かばれてこっぴどく怒られたんだ。
矛先が俺の方に向いて正当防衛なのに怒られたことにむしゃくしゃしながら帰って……。
帰り路に黒猫に会ったんだ。
あ、黒猫……。
道のど真ん中を優雅に歩いてやがって、あぶねぇなと思いつつ見てたんだ。
そしたら案の定アイツが車にひかれそうになって咄嗟に助けてから記憶がないや……。
気づいたら真島のベットに……。
うう……。
おいしいことしやがって、俺の体め!
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