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『……黒猫は古来より魔女の使いといわれてきた。
私にも太古の力が残っていたのよ』
凛とした顔でネネは言う。
「意味わかんない」
つまりは魔女の使いである黒猫が俺に力をくれたという事か?
……なんだそりゃ?
『きっとこの力は役に立つはずよ。
ネネからのささやかなプレゼント』
何となく笑ったような表情をするネネ。
「いやいやいや。
勝手にこんなプレゼントされても……」
手を左右に振り俺は全否定。
『あの子大丈夫?』
『猫と喋ってる?』
『気持ち悪……』
人々の嫌悪感が俺の中に入ってくる。
「くそったれが!!」
いてもたってもいられなくなった俺は猛ダッシュ。
「にゃーん」
ネネが一鳴きする。
にゃーんじゃないよ。
全く……。
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