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――学校にて――
「アハハハ!」
俺の話を聞いて大笑いするクラスメートのインテリ系男子・タケシ。
フツーに腹立つ。
眼鏡割るぞ……。
「テンメェ~……。
笑いすぎだってーの!」
腹が立った俺はタケシの眼鏡を取り上げる。
「あひゃ!
わりぃ、わりぃ。
だってよ、プププ……」
『とうとう頭までいってしまったんですかねー』
俺から眼鏡を取り返し笑いを堪えるタケシ。
いや。
堪えきれてないな、うん。
「俺だって~。
信じられないっての」
俺は軽くタケシの首を絞める。
「ぐぐぐ……。
ギブ……」
『俺が天に召してしまう……』
手をバタバタさせるタケシ。
「あ、わりぃ」
タケシ、解放。
「ゲホ……。
じゃあ、実験ね。
俺黙っておくから心読んでみ」
『ケ、読めるわけがない』
ムセながらもタケシは俺をバカにしている。
完全に信じてないな。
「お、おう……」
俺は集中してタケシの心の声に耳を傾ける。
「…………」
暫しの沈黙。
「な!?」
タケシ……。
お前は……。
「うほ!
言ってみて!
言ってみて!」
『さてさて、どうでますかねー』
目をキラキラさせて期待するタケシ。
言いたくないが……。
言わなきゃいけないんだろうな。
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