透ける心に俺は戸惑う!?

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「昨日、スケベェなサイト見てたらモンモンして寝不足になった」 あー。 言ってるこっちが恥ずかしい。 後から倍返しだからな……。 「正解、正解! 心が読めるようになったってマジなんだな!」 『やべぇな。 こりゃマジだぜ。 おっと、これも聞こえてるな……』 タケシは俺が心が読めると分かった瞬間から警戒し始めた。 何て素直な奴なんだ。 「周りの視線がいたいんだが……」 『硬派なふりして……』 『頭はスケベな事ばかりなんでしょうね』 俺の発言を聞いて他周りの連中の視線と軽蔑の心の声が痛い。 「アハハハハ!」 『きっとみんな俺の心中だって気づいてないから。 仕方あるまい』 してやったりと言わんばかりにタケシは笑う。 「笑い事じゃないっての! ったく、他人事と思って」 ボリボリと頭をかく。 何か言い解決方法はないものだろうか……。 「そんな事……」 『あー。 他人事だね。 客観的に大いに楽しませてもらってるよ』 口ごもるタケシ。 でも心中はえぐい。 「思ってるよな?」 ジトーッとタケシを見てみる。 「……うい」 『バレバレですな……』 観念したのかタケシは俺から視線を外した。
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