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凪さんにとってあたしは特別でもなんでもない。
何か特別なものがあるとすれば、“仁の元カノ”という現実。
そんなの、あたしからすれば忘れて欲しい事実。
マイナスにはなってもプラスになることはないんだから。
「もう、会いに行けないよ」
「どうして？」
「だって……」
ただ告白をしてフラれただけなら、きっとまた行けると思う。
けれど身体を重ねてしまったんだよ？
凪さんはあたしへの想いはないのに。
ただ身体を重ねただけ。
どんな顔をして凪さんに会えばいいのかわからない。
どんな話をすればいいのかもわからない。
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