バレンタインデーの夜

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「泣かないで、エブリちゃん」 エブリの後ろから聞こえた、穏やかな声 エブリは「まさか!?」と思ったが 聞き違うはず等無い 後ろを振り向くと 榮吉が優しい笑みを浮かべて立っていた 「やあっ」 榮吉はピースを掲げた 「榮吉……先輩!?」 エブリは自分の目が信じられなかったが、大好きだった彼氏の顔を見間違えるはず等無い 榮吉はエブリに近づき、隣に座ると、エブリが抱えているチョコレートを覗き込んだ 「僕のために作ってくれたのかい?」 そう訊ねられたエブリは静かに頷いた 「ありがとう!すごく嬉しいよ!」 榮吉はエブリからチョコレートを受け取った
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