prologue

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「汐ー!」 「おはようさん、ちゃんとあさげは食って来たか?」 「勿論よ汐兄」 「俺も、俺も!」 そういって汐の周りをぴょんぴょん跳ねる 「あと汐兄がお仕事で会えなかった間に新しいお兄さんが増えたのだけれど、一緒に遊んでもいい?」 「ああ、いいさ。それでその兄さんとはどこで会う?」 「宗次郎兄さん許可でましたよー」 と左に目を向ければ私より少し背が高い男性がにこにこ手を振っていた 「おはようございます。冬の間に仲良くなった宗次郎です」 「私は新之助の兄の汐です。今日はお世話になります。はい、次は新之助。」 「…新之助です」 ああ、こいつは帰ったら説教だ。 まあそれはさておき 宗次郎さんと川原に向かうことになった 「汐、俺あいつ嫌いや」 「私、初対面で嫌われる要素ありましたか?」 宗次郎さん耳いいな 「嫌いになるのに時間も何もあるわけないやろ」 「新之助、失礼だろう。やめなさい」 「いいんですよ。素直に喋れるのは子供の特権ですから、それに新之助はきっと兄さんを取られたくないんでしょうし」 「はあ?そんなんちゃうし」 しかし図星を突かれたのかそれ以降新之助は黙った 「今日は春の七草粥の材料集めをしまーす。では復習。せーの」 「芹なずな 御形はこべら仏の座 すずなすずしろこれぞ七草」 3人の合唱が響く 「おっ、ちゃんと覚えてたね、じゃあ今日のお昼のために頑張るよ。あと宗次郎さんも一緒に探しましょう」 そういうわけでせっせと草を探す 野菜に関しては帰りに買う予定なので問題はない 「そういえば正月なんてとうの昔にすぎましたけど、どうしてやるんですか?」 「みんなで食べたらいい思い出になると思ってさ。ちょっと向こうも気になるから2人はそこをよろしく」 そう言って汐が去れば新之助と宗次郎が残る
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