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綺麗な夜景が見渡せる展望台の上で、女の子が1人はしゃいでいた。
女の子は手を叩き、歓声を上げながら夜景を見ている、が、そこまではしゃぐほどの夜景には見えない。
不思議に思って僕は彼女に声をかけた。
「夜景を見て、はしゃいでいるのかい?」
「夜景? 夜景なんてどうでもよいのよ。
私が見ているのは、渦巻く炎、それを見ているの」
「渦巻く炎?」
「そう。
1年で今日だけ、物凄い炎の舞が見られるの。
女の子から何も貰えなかった男達の、怨念の炎が渦巻く日なのよ。
そう言えば、お兄さんの身体からも噴き出ているわ。
フフフフ」
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