あとがき

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あとがき

お立ち寄り頂きましてありがとうございます。 この作品は桜花葵さん主催の『大切なあなたへ』に参加させて頂いております。 まず、謝罪すべき事が……イベントのためのオリジナルがルールとなっておりますが、この作品は自作の続編にあたります。 主催の葵さんに尋ねた所、優しい葵さんですから快諾して下さいましたが、やはり一言、申し訳ありませんと伝えさせて下さい。 何故続編かと言うと、私にとって大切なあなたへ贈る詩と言えば自作『おもいつき』の「遅咲き桜」しか考えられなかったからです。 遅咲き桜は私が身籠もり生まれた子を想い書き、幼き頃は毎日のように唄った子守唄なのです。 拘らずに新たな詩を書くべきではないかと何度思い悩んでもこればかりは変えられず、かといってすでに公開してある作品そのままは憚られ、その後も成長する我が子へ贈る詩として今回続編とさせて頂きました。 身籠もり、そして赤子の頃は全て守るんだと思っておりましたが、成長と共に親は子が自力で強く生きていけるよう見守るものなのだと気持ちに変化がありました。 この後に今作品の元となった遅咲き桜を略して書かせて頂きますが、比べて考え方の変化が伝われば私も親として少し成長できたのかな?と思います。 『遅咲き桜・略』 穏やかな水の中 湿ったつちの中 密やかに 秘めやかに 桜が息づく それはまだ秋の夜の 幻の記憶 季節が移りゆくも あなたを守りぬく 遅く咲いた桜よ その揺らぎのない素直さを どうか忘れないでほしい その命の枯れるまで 暖かな時の中 緩やかな時の中 晴れやかに 華やかに 桜が咲き誇る 私だけの桜は まだこの水の中 その身に力蓄え 芽吹きの時を待つ 遅く咲いた桜よ この身のすべてを吸いたとしても 無事に咲き続けてほしい それが私のいのり 祝福の虹の日よ 蒼き空吹く風よ 聞こえるか 我が桜 この世に声上げる 笑えや愛おしや 怒れや愛おしや 全てがあなたと共に 生まれ変わりゆく 遅く咲いた桜よ 我と共に歩むこの道に 思い出と言う名の花弁を この命が枯れるまで お目汚し長々と申し訳ありません。 改めて、主催葵さん、この素晴らしいイベントに参加させて頂きありがとうございます。 素敵なクリエ様が集うこのイベントで、学ばせて頂きたいと思っております。
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