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「ここは...どこですか?」
何か嫌な予感がした
「え?」
「ですから、ここはどこですか?」
「ここは、京ですよ」
「京...京都?」
はぁ?なんで京都?
まぁ京都なら着物でもおかしくはないか
うん
自分を納得させた
京都にいることは置いといて
「失礼、あなたの素性を確認させていただきたいのですが」
場所を聞いたことで明らかに警戒された
「あー...すみません。多分何も答えられません」
「何故?」
「俺が、わからないからです」
男は、はぁ?って顔をした
そりゃそうだよね
「怪しい人をほっておくわけにはいきませんので、大人しくついてきていただけますか?抵抗するようでしたら...」
俺に拒否権はないわけね
「わかりました」
頭の中がグチャグチャしている
男に促されて歩きはじめた
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