第1章

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ーなんだよ、これ 人、人、人 着物、ちょんまげ、刀 呆然と立ち止まった 「立ち止まらないでください」 「ちょ、待って、ここどこだよ」 「何を驚いているのですか。あなたもここで生きているのでしょう」 「俺はこんな所、知らない」 「ならばどこにいたというのです」 もうパニックだ 落ち着け、俺 「今日は何年の何月なんですか?」 「1962年5月31日ですけど」 「嘘、じゃないですよね」 「嘘ではありません。怒らせたいのですか」 「違いますよ。...どうやら俺は150年後の人間のようです」 「あなたこそ嘘をつきたいのならもう少しましな嘘をつかれてはいかがですか」 「嘘じゃないですよ」 「150年後、ですか。俺にそれを信じろとでも?」 「まぁそうですね」 「いい加減にしてください。もういいです。あなたとは話ができそうにないので。屯所で俺じゃない人と話してください」 「屯所、とは?」 「行きますよ」 スルーかよ
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