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「最悪だ……。この世の終わりだ……」
俺は修学旅行の宿泊先の旅館のトイレで呟いた。
「あんなの食べなければ、良かった……」
それは修学旅行二日目の自由行動でのことだった。
旅行先の上に先生の目も届かないからと、気がゆるんでいたのかもしれない。
いや。気がゆるんでなくとも、こんなことになるとは誰だって思わないはず。
俺は、いつも、つるんでいる二人と怪しげな露店商の商品を見ていた。
どれもこれも、嘘臭い品物ばかりで笑っていた。
英語が話せるようになるこんにゃくとか、背が三センチ縮む靴とか、宇宙人を発見できる双眼鏡とか、どれもこれもネタだとばかり思っていた。
そんな中、連れの一人が露店商からある商品を買った。
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