第1章

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「C、C、Cぃ~っとぉ。」 ミーアが依頼書を端から眺めている。 ヒメも自分に近い所から依頼書を見ていく。 と、 「あ、これはどうかしら?」 Cランクの依頼書を発見した。 どれどれ、とミーアとタクトが寄ってくる。 『依頼書 ランク:C 内容:ポルネー谷の麻酔草を500g採取 期限:掲示から1週間以内 備考:特になし』 ポルネー谷は、王都から西の方角へ30km程の位置にある。 この依頼書が掲示された日は昨日となっているから、今日中に採取できれば期限的にもなんなくクリアできる依頼だ。 「良いんじゃない?」 「ああ、丁度良いな。」 タクトは依頼書を剥がすと、受付まで持っていく。 「この依頼を、3人で受けたい。」 「承りました。では、皆さんのギルドカードを提示してください。」 受付嬢から身分証とも言えるギルドカードの提示を求められる。
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