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「今日は、ギルドの依頼を受けてきてもらう。」
SHRでの開口一番、1年2組担任であるシリウスは授業内容の変更を告げた。
「依頼は、今日の日中で完了できるものを選ぶように。
それから、依頼を1人で受ける必要はない。依頼内容によって、適宜人数調整すること。」
「「はーい!」」
今日も息の合った1年2組の生徒たちである。
平日にギルドの依頼を受ける機会など殆ど無いため、テンションも上がっているようだ。
「なお、分かっていると思うが、依頼を受けるギルドは自分の所属ギルドになるからな。」
シリウスから補足が入る。
と、ピシリとキキ(所属ギルド:氷窟)が固まった。
その後方の席にいるヒメ(所属ギルド:龍の息吹)のもとへミーア(所属ギルド:同)とタクト(所属ギルド:同、というかギルドマスターの義理の息子)がやって来る。
「ヒメちゃーん!一緒にギルド行こう!」
「俺がテレポートで送るよ。」
「ありがとう。」
ヒメは微笑んで立ち上がった。
ふと、前方で微動だにせず座っているキキに気づき、声をかける。
「キキ、お互い頑張りましょうね!」
「・・・うん・・・。」
「ヒメちゃん、行くよー!」
「ええ、今行くわ。」
ミーアの呼びかけに応え、キキのもとを去るヒメ。
一方、残されたキキは、
「おいキキ、氷窟メンバー全員テレポートで運んでく・・・」
「あれ、なんか固まってるぞ。」
「しっかりしろ、キキー!!」
数分後、クラスメイトの尽力により生気を取り戻したのであった。
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