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「じゃ、取り敢えず、本人に直で訊くのはNGってことだな。」
「ヒメさんの友人に当たってみる?」
「となると、キキ・ミッドガルドあたりが順当か。」
「クラスも部活も一緒だものね。何より、ヒメちゃんに対する執着心は他の友人より飛び抜けているし。」
「よし、1年生のファンに頼んで訊いておいてもらおうぜ。」
ブ長を差し置いて、サクサクと話が進んでいく。
「き、君たち、くれぐれも『あの人』には気付かれないようにっ」
「分かってるって~。」
「ブ長は心配性だな。」
話し合っているうちに、大分時間が経ってしまった。
ファンクラブメンバーは軽く挨拶を交わすと、次々と各自の教室へテレポートする。
そして最後に、テレポートを未だ習得していないブ長だけが残った。
ブ長は慌てて部室を出ると、ドアを閉める。
パタン。
今度こそ、誰もいなくなった。
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