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週明けの登校日。
生徒たちは週末の気分を引きずっていて、教室の空気が少し浮わついている。
まあ、そんな空気も、1年2組に限って言えば、担任の登場とともに一掃されてしまうのであるが。
「SHRを始める。」
今朝もシリウスの一言で、雰囲気がピリッと引き締まる。
かと思いきや、
「まず、編入生を紹介する。」
「「!! ええっ!?」」
一気に沸き立った。
キルゴール学園に転入生が入ってくるのはごく稀(まれ)だというのに、今期で3人目。
生徒が驚くのも無理からぬことだった。
「先生、今度こそは男子ですよね!?」
「いや、ここは敢えての女子で!」
「ここで女子だとバランスがおかしくねぇ?」
「バランスって何の。」
生徒たちが思い思いに発言するが、それに一々応えていては話が進まない。
「―転入生、入れ。」
シリウスは転入生を教室に招き入れた。
百聞は一見に如かずということである。
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