第5章

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ガラッ ドアを開けて入って来たのは、 「・・・うぉっ」 「ふわぁ~。」 金髪碧眼のイケメン(タクト並)だった。 興味深そうに教室の中を見渡している。 「転入生、自己紹介を。」 「はい、シュン・クサナギです。 一応、全属性持ちで、魔力量は15万位、だったかな、どうぞよろしく。」 笑うと白い歯がキラリと光った。 「・・・全属性って」 「先生と一緒ってこと?」 光帝が全属性持ちであることは、周知の事実である。 「しかも魔力量15万だって。」 「多分、ヒメちゃんもそれくらいよね?」 「いや、それ以上の可能性もあるぞ。」 『銀の守姫』は常時、国土全体にシールドを展開していて、その維持には帝レベルの魔力量を消費しているものと推定される。 ちなみに、高等部1年生の平均魔力量は1万5千程である。 ざわめくクラスメイトを前に、転入生・シュンは戸惑いの表情を浮かべる。 「なんか皆・・・大して驚かないんだね・・・。」 おかしいな、と呟く。
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