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「―そろそろSHRも終わりだ、質問はまた後にしろ。
1限目は、シュン・クサナギの使い魔召喚と魔武器作成になるため、他の生徒は自習。と言いたいところだが―。」
「はいはーい、シュンくんの使い魔と魔武器見たいでーす!」
すかさずミーアが手を挙げる。
「まぁそうなると思った。
実習棟で行うから、遅れないように。」
そう言うと、シリウスはさっさと教室を出ていく。
魔武器作成で使う教材等の準備があるのだろう。
シリウスが退室すると、先程の勢いのままミーアがシュンに駆け寄る。
人見知りも物怖じもしないのが彼女の持ち味だ。
「シュンくん、場所分かんないでしょ。私らと一緒に行こうよ!」
「・・・ありがとう。ええと・・・」
「ミーアだよ、よろしく~。」
「五月蝿(うるさ)くて悪いな、俺はタクトだ、よろしく。」
ミーアの後ろからタクトが挨拶する。
「五月蝿いって何、タクトが黙(だんま)りなだけでしょ。」
「なんだ人を根暗みたいに。」
「あの・・・。」
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