第5章

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シュンが困っているようだったので、ヒメは間に入ることにした。 「シュン、気にしないで。2人はいつもこんな感じなのよ。」 幼い頃から続く、言葉遊びみたいなものなのだろう。 「そうなのか。えっと、それで君は」 「ヒメ、行こう。」 ヒメが口を開くより先に、キキが腕を掴んで引っ張った。 明らかに不機嫌そうだ。 「あれ、キキどうしたの?」 そんなキキに気がついてミーアが声をかけるも、 「・・・先に行く。」 ヒメを連れてテレポートしてしまった。 「・・・俺、嫌われているのかな?」 困ったように笑うシュンは、やっぱり歯がキラリと光る。 「ん~、人見知りかなぁ?」 「キキは元々、人付き合いが得意な方じゃないからな。まぁ追々仲良くなれば良いんじゃないか?」 ミーアとタクトのフォローを受けながら、シュンは教室の出入口をくぐった。
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