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シュンが困っているようだったので、ヒメは間に入ることにした。
「シュン、気にしないで。2人はいつもこんな感じなのよ。」
幼い頃から続く、言葉遊びみたいなものなのだろう。
「そうなのか。えっと、それで君は」
「ヒメ、行こう。」
ヒメが口を開くより先に、キキが腕を掴んで引っ張った。
明らかに不機嫌そうだ。
「あれ、キキどうしたの?」
そんなキキに気がついてミーアが声をかけるも、
「・・・先に行く。」
ヒメを連れてテレポートしてしまった。
「・・・俺、嫌われているのかな?」
困ったように笑うシュンは、やっぱり歯がキラリと光る。
「ん~、人見知りかなぁ?」
「キキは元々、人付き合いが得意な方じゃないからな。まぁ追々仲良くなれば良いんじゃないか?」
ミーアとタクトのフォローを受けながら、シュンは教室の出入口をくぐった。
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