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魔方陣から発する光が一段と強くなり、目を開けていられなくなる。
数秒後、光が収まり、おそるおそる目を開けると、そこに現れたのは
「まかりこしましたですよ、マスター。」
3mはあろうかという天使だった。
大型の使い魔が召喚される場合を想定してか、召喚室は高さのある造りだが、腕を伸ばせば天井についてしまいそうだ。
「・・・天使?」
「はい、大天使サンダルフォンでございますよ、マスター。」
白い翼に金髪、頭上に浮かぶ金の輪。
まごうことなき天使の姿だ。
「・・・そうか、よろしくね、サンダルフォン。」
「おお~おっきいな!」
「良い目印になりそうねぇ。」
召喚が終わったので、見学に徹していたクラスメイトがワラワラと寄ってくる。
「シュンくん、上級使い魔だよ!スゴいね~。」
ミーアも笑顔で寄ってきた。
「ありがとう・・・俺としては、ドラゴンとか期待したんだけどね。」
背に跨(また)がってみたかったんだよなぁ、と呟くシュン。
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