第5章

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「「・・・ドラゴン?」」 ミーアと、その横に立っていたタクトが呆気に取られた顔をする。 「えーと・・・もしかして、ドラゴンっていなかったりする?」 「いや、いるはずだぞ。」 「国内だと魔獣園くらいにしかいないけどね。 」 「・・・マジュウエン?」 ((ダメだ、ヒメ(ちゃん)とは違うジャンルの世間知らずだ。)) そう判断した2人は、一般国民における常識を教えることにした。 「まず、セラフィールド王国に野生の魔獣はいない。」 「あ、念のため言っておくと、ドラゴンは魔獣だからね。」 「もっと言うと、魔獣は使い魔にならない。」 「んでもって、魔獣園っていうのは、魔獣を見ることができるアミューズメントパークのことだよ。」 「週末ともなれば、多くの家族連れやカップルで一杯だ。」 「…なんとなく把握した。」 つまり、動物園の魔獣バージョンなわけね。 「あのさ、何でセラフィールド王国には野生の魔獣がいないの?」 シュンは疑問そのままを口にする。
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