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クラスメイトが和気あいあいと部活動に勧誘しているのを尻目に、キキはシュンを睨み付けていた。
「キキ?怖い顔しているけど。」
ヒメの指摘に、キキはヒメを見る。
『アイツに近づかないで。』
キキからのテレパシーだ。
周囲に聞かれてはならない内容だから、ということだろう。
「どういうこと?」
テレパシーを使えないヒメは、口頭で尋ねる。
『アイツは犯罪者。
王族の所有森に勝手に滞在していた。』
先週、キキは指名でギルドの依頼を受けた。
その内容は、犯罪者の捕縛だったという。
王城の後ろに広がる森、そこは王族のプライベート空間で、国民の立ち入りが禁じられている。
そこにシュンは侵入していたばかりか、王族専用のコテージに住み着いていたのだという。
「何故そんな所に?」
『分からない。すぐに捕縛してギルドに引き渡した。』
そして週が明けて登校してみれば、転入生としてやって来たというわけだ。
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