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「動くな」
ターゲットが動こうとしたのか、アイツがターゲットに動くなと低い声で囁いた
「おい、アンタ本当に動かない方がいいぞ」
俺もターゲットに声を掛ける
パンッ
銃声の後に、ターゲットは頭から血を流しながら地面に倒れた
「おいおい、フツー撃つか？ちょっと風で揺れたくらいだろ」
ターゲットには何かを仕掛けるという意図はなかった
「私は動くなと警告したわ」
コイツは平然と引きがねを引く奴だ
コイツは世界一危険な女子高生『リン』
黒く長い髪を夜風に靡かせながら、満月を見上げている姿はアイツと分かっていても見惚れてしまう
「さぁ、帰るわよ」
俺達は殺し屋だ、志向が終われば闇夜へと姿を消す
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