アルバイト

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「うわー………どうしよう………」 その日、中学2年生の飯島明日花は自分の財布の中身と空っぽの貯金箱を見て絶句しました。 中学生になると、小学生の頃よりもオシャレや日用品にさらに気を遣うようになり、友達と遊ぶ時も公園ではなく街でプリクラを撮ったり、ゲーセンで遊んだり洋服を買いに行ったりする機会が多くなります。 そうなると、一番困るのがお小遣い………。 人によって、お小遣いの額は決まっていますが、どうしてもすぐに使ってしまう子が多いです。 明日花もその一人で、自分のすっからかんの財布と空っぽの貯金箱を見て、思わず溜息が出てしまいました。 「お小遣い前借りは無理だよねー」 すぐお小遣いを使ってしまう明日花は、何回も母親にお小遣い前借りをして先月とうとうお小遣い前借り禁止を言い渡されてしまいました。 だって、欲しいものが沢山あるからしょうがないじゃん!と明日花は心の中で、愚痴りましたが愚痴を言ったところでお小遣いは増えません。 「バイトしようかなー」 スケジュール帳とスマホを照らし合わせながら、明日花はバイトを探し始めましたが、そもそも中学生をバイトとして雇ってくれる所は少ないし、あまり給料も高くありません。 このままだと、来月のお小遣いもまた厳しい事になるし欲しい物買えないなと明日花がスマホの画面を閉じようとすると、あるバイトの情報に目が止まりました。 「ん?水族館での風船配り、時給………1日2万円!?」 2万円というと、中学生の中ではかなりの高額です。 それどころか、風船を配るだけで1日2万円も貰えるなんてかなりの好条件好条件です。 詳しく募集要因を読むと、募集するのは若い女性だけということで特に年齢の指定などはされていません。 明日花は、早速電話をしますか?というボタンを押すと、水族館へ電話をかけました。
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