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「宮城先輩に告白して成功した!?」
「おめでとう花恋!」
「ありがとう!」
1-A組の相内花恋には、つい最近初めての彼氏が出来ました。
相手は3年でバスケ部の部長の宮城国永先輩………。
部長でバスケ部のエースに加えて甘いルックスもあってか、非常にファンが多いのです。
そんな花恋は、つい先日勇気を振り絞って宮城先輩に告白をしました。
ほとんど玉砕覚悟で告白したら意外にもOKの返事を貰えたので、花恋はその日は嬉しくてほとんど眠れなかったのを今でも覚えています。
そして今日は晴れて恋人になった宮城先輩と、お昼休みに一緒に昼食を取る約束をしているのです。
彼氏と一緒にお昼………女の子なら誰もが憧れるシチュエーションを想像しながら、花恋は早く昼休みになれと授業中何度も時計を睨んだりしながら、時が過ぎるのを待ちました。
そしてお昼、花恋は急いで待ち合わせ場所である理科室へと向かうと、理科室の中からは宮城先輩の声が聞こえました。
(先輩、もう来てる!)
ドキドキしながら理科室の扉を開けようとすると、中からは先輩とは別にもう一人の声が聞こえました。
中から聞こえるのは女子生徒の声、花恋が思わずドキッとして耳を澄ませると可愛らしい声が宮城先輩と楽しげに会話をしています。
先輩、その人は誰!?
まさかもしかして私をからかったの!?
勢いよく扉を開けると、そこには宮城先輩が一人イスに座っていただけで女子生徒の姿はありませんでした。
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