マロン、ルンバ、ダニアース

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「な……なんれゆ――れ、あれれ?」 「……なんで、はこっちの台詞だっての。なにやってんだよ、お前?」  なんで、ってわたしは街コンを――言いかけて、息を呑んだ。  なぜか病室で、わたしは病院服着てた。 「…………へ?」 「覚えてないんか?」  雄二君は頭を抱えてた。  わたしは小さい子どものように頷いた。  だってホントに覚えてなかったし。  雄二君は大学のときのサッカー部エースでシュート決めたあと仲間に揉みくちゃにされたときの憧れそのまま、カッコよくため息をついた。 「お前……急性アル中」 「あ……」  迂闊、マジか、同時に二単語が浮かんだ。  ちら、とこっちを見て、へへ、と揉みくちゃにされたあとの笑みを見せた。  かっけーな、こんちくしょー。 「ま、でも大丈夫そうで安心した。それと、元気そうで安心した。相変わらずお前女の癖に飲むもんなー」
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