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私のバレンタインの作戦は、出来るだけ最後
に渡して少しでも印象を残そう、でした。
だから、こんな時間になってしまって・・・
「お待たせ。何だよ、塾の帰りに待ってる
なんて、メールを寄こしてさ」
「ごめんね。あの・・・そうだ、今日はチョ
コ、貰えたの？ 」
「なんだよ、当たり前だろ。余裕でこれだけ
貰ったよ」
「えっ たった２個だけ？すっくな～」
「ば、ばかやろ、２０個だよ、２０個！」
「そんなに・・・そうなんだ・・・」
「まあな。ところで用って何？ひょっとして
チョコをくれるとか？」
「そ そうだけど。はい、これ、あげる」
「ラッキ～、ありがと。でも、同じクラスな
んだから、学校で渡してくれれば良かったの
に」
「それは、だって・・・」
「分かった！余ったんだろ？それで、俺が１
個も貰えてないと思ったんだろ？」
「私が用意したのは・・・１つだけだよ」
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