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柔らかい枕の感触。
どこからか香る、ジャスミンの香り。
すごく心地よくてずっと眠ってしまいたくなる。
でも、包み込むような秋の陽射しはゆっくりと私を呼び起こす。
「ん……」
目を覚ましても、カーテンの隙間から入る陽射しのせいでうまく目が開けられない。
この感じは久しぶりだな。
近くに高層マンションが建ったせいで、うちはすこぶる日当たりが悪くなったから。
きっと今日は特別天気の良い日なんだろう。
そう考えた私は、陽射しから顔を背けるためにゆっくりと身体の向きを変える。
うん、これでもうすこし眠れるな。
……そう思ったのもつかの間、今度は日光とは違う何かを身体に感じる。
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